俺も悠太も風に吹き飛ばされて、しりもちをついた。 なんなんだ。 今の…。 腕がスースーする。 左腕を見るとリストバンドの真ん中のボタンが点滅していた。 姫が助けてくれたのか。 「ちっ、ビトレイアルが何助けあっているんだ。」 悠太は砂を払って舌打ちをする。