「なんだよぉー。 せっかく二人きりにしてやったのに……」 ……ごめんな、朝陽……。 『まぁいいじゃねぇかっ!これからだ、これから!』 俺はそう言って、附に落ちない感じの朝陽を宥めた。 罪悪感を感じながら……。 ――― 今は、クラスで体育祭の話をしている。 この学校では毎年、体育祭の優勝クラスには豪華賞品を貰えるらしい。