藤田はポカンとしていた。


「どうしたんだよ？｣


「あ…違う。えっとね、頭が痛くて…。熱あるかも！お風呂入らない方がいいかも｣


こんな醜い体をみんなに見せるなんて絶対無理。


気持ち悪い…。


「…そっか。あとでボディーシートやるから、それで体拭いとけよ｣


藤田はそう言うと、入浴場に向かった。


ごめんね藤田。


嫌なんだ。


男の体をしてる僕を誰かに見られるのは。


絶対…嫌だ。