【ミツキ】



腕を掴んだ俺は一気に羅葡を引き戻し抱いた。




「えっ?ちょっ……」


ビックリしてる。
俺もビックリ、羅葡が何を言おうとしたのかわからない。


“私は、桜木の事”の続きが聞きたい。




“好き”“嫌い”?どっちだ?



気になったが、邪魔者が来ていたな。
惜しいが羅葡を離した。

羅葡は“何を”って顔をしていた。





「羅葡、今度ケータイ教えて」


放心状態のまま出て行った。









不味かったかな?
俺の推理が正しければ、俺は嫌われてはいないかな。



過去の事が有るから、羅葡は俺とは微妙だよな。



先が思いやられる感じだ。






そう言えば客人だったんだ。


「桜木先生……こっこれ受け取ってください♪」


俺も憎いねぇ♪
でも、受け取れない。


「ごめんね…生活指導の竹内先生が煩くて」



「水澤さんには逆にあげてるのに?」




「!!な……何をかな?」


何かヤバイ感じ〜
焦ってるのを隠すように平然を装うった。


「自分が一番解ってる事じゃないですか?」



「何が目的?」