「２人共、何にするの？」
「私は財布かな」
「奈々は時計買う〜♪」
「羅葡は〜？」
「う〜ん…スーツかなぁ？」
「なんで？桜木いつもラフな格好じゃん」
「卒業式に着てもらうの」
「「あぁ!!」」
２人共納得した。
街巡りをして私達は目的を果たした。
最近、食べ物を一切口にしなかった私は痩せに痩せ、気持ちが悪い。
そんなに不安定でも無いのに口が食べ物を拒む。
だからかわからないが、光希は私を抱いてくれない。
だから出来るだけ食べて元に戻る様にしてきた…。
クリスマスにはスーツと一緒に私も貰ってもらう。
そんな幸せな妄想もこの後起こる事実に見事に打ち砕かれた。
家に帰り、私は果物を食べようとダイニングルームに行ったらばあちゃんとじいちゃんが話していた。
いつみてもラブラブだ。
まさおもオババと仲が良かった。
親父とママも幸せだと思う。
「雫ちゃ…ぁ〜まさおさんが…」
良く聞き取れない。
