「だから言ったじゃん」 「うるせー。それよりお前、何で倒れてた?」 「……寝不足からくる貧血?」 「いやいや、俺に聞くなって」 コンビニが近くなる。 「ありがとう。もう大丈夫だから」 そう言うと、将人はあたしを下ろしてくれた。 「羽流」 将人の綺麗に染まったオレンジ色の頭が、夕日とかぶって余計綺麗に見えた。 「その首どうした?」 将人はあたしの首に視線を向ける。あたしは将人の言っている事が理解できなかった。