「羽流…」 「ん…」 カーテンから漏れる朝の日差しが眩しい。隣ではあたしの顔を見ながらあたしの髪を龍平が掬っていた。 「おはよ」 「ん…」 龍平はそれだけ言うと布団から出てタバコに火をつけた。 龍平と一緒に寝るのは恥ずかしくてドキドキする。でもそのドキドキですら今は心地良い。 「龍平」 「あ?」 「一緒に寝てくれてありがと」 「あぁ」 タバコを灰皿に消すと、あたしたちは部屋を出た。 1ヶ月振りの学校。将人元気かな…