私はまだ気づいていなかった・・・。

そりゃ気づくはずもなかった。

それは、小学4年生のときだったから。


私はいつもどおり、友達の篠井緑と永瀬瑠衣と遊んでいた。

「さっちぃ~~~、ビッグニュースだよぉ!!」

緑と瑠衣が声をそろえて、私のもとにかけよってきた。

「あのねあのね!!ほんとにビビビックニュニュニュースなななんだってば!!」

「緑、落ち着こうよー・・・。ちゃんと聞いてね!一回しか言わないから!あのね・・・前からさっちが気になってた人と両思いなんだって!!」

「ふーん、そーなんだー」

って、え!?!?

思いもよらない言葉に驚いて言葉も出なかった。

気になっている人とは、湖城聖のことだ。

二人を見てみると、顔を赤くしながら叫んでいる。


家に帰って、ごはんを食べて、お風呂に入ったらすぐに、自分の部屋にもどり

ベッドに飛び込んだ。

「明日学校じゃーん・・・。」


気づくと私ゎ眠りについていた。

朝起きると7:40だった。

いつものことなので、あせりはしなかった。

が、なぜか、昨日のことを思い出すと急いで用意をした。

家から学校は10分くらいでつく。

学校に着くと、予想していたとおり、緑と瑠衣が駆け寄ってきた。

「ねねねっ今日どーすんの!?!? 意識しちゃうよねー♪」

なぜかテンションの高い瑠衣が、私の肩をたたく。

「なんでそんなにテンション高いの??」

「だってさ、友達が両思いなんだよ!!??テンション低いほうがどうかしてるっつの!」

そうか、私はどうかしてるのか・・・。

結構ショックを受ける私だった・・・。

なぜ私はテンションが低いのかというと、実は、昨日あのことを聞いてから、食事を取っていないからだ・・・。

考えすぎてるのもあると思う。

「よしっ!頑張ろう!!」

心に決めた。

そして私は、あることを決意する。