そっち行ってもいい と言うほどの距離でもない。 暗いから よくわからなかったけど おれと彼女の距離は それほど離れてはいなかった。 と思っていると 彼女の両手が 俺の背中に当たるのがわかった。 そして 顔を おれの背中に 押し当てるのもわかった。 彼女が おれの背中にしがみついて泣く。 おれはただ じっと動かずに 彼女の涙の熱さを Tシャツごしに感じていた。 無限の時をつらねるように 涙は続いた。