斜め前の君




嫌い、とはっきり言ってしまったせいだろうか。


先ほどまで好きになれ、だとかいろいろ食い下がってきた大輔がパッタリと黙り込んでしまった。






「・・・・・・」







・・・何をしゃべれば良いのかなんて分からない。

莉沙は、特に嫌いといったことに対して罪悪感を感じるでもなく、大輔を無視して、いすに腰掛けた。

そして、折途中だった書類を折ることを再開させようとした。





しかし・・・





「待った。まだ俺の命令聞いてもらっていない。」




と言って再び強制的に大輔のほうを向くこととなる。







「・・・キスさせろとか、好きになれとか、変なのは嫌。」







小さく、そう呟いて大輔に反抗をする。

莉沙の瞳は少しだけ不安そうに揺れていた。



だって、嫌だといっても力づくでこられたら敵わない事を知っているから。



黙って大輔の言葉を待つ。


しかし、彼から出た命令は意外なものだった。