Jは「ふーん」とだけ呟き、

「まぁ、このぐらいなら、お前でも解けるだろ」
と丸投げしてきた。

「いや、絶対分かってないでしょ!」

「バカを言うな。トリックと動機と手順が分からないだけだ」

「それ、何も分かってないって言うんです! 」


まぁ、館につくまでのお遊びだ。
適当に楽しみながらやろう。

「・・・えー、難しいな、これ。解けるかな」

「ちなみに、これ解けたら、運賃安くしとくよ?」

「死ぬ気で解きます!!」

前言撤回。
私は是が非でも解かなければならなくなった。