次の日の夕暮れ…ジキルは
有り得ない回復力で部屋に戻っていいと
許可を出された。


絶対安静は…免れないが…。


部屋に戻ったジキルとルアンは…
その部屋の異様な空気に気付いていた。


ライターとゼルが…居ないのだ。


ミーティングルームに居る
ラックスとレナにも…
生気の色すら見えない。


「あぁ…ジキル。大丈夫?」

真っ赤な目をしたレナが
そうジキルに近付いて微笑んだ。


「…ライターはゼルを突き放したのか。」

全てを悟ったようにジキルは言う…。


その途端…、またレナの瞳から涙が流れ落ちた。