勿論、ジキルはルアンと一緒だった。


切符を買い、ホームに行く…。
4人は他愛も無い話をしながら
笑みを零した。


だが…ジキルとルアンは…無表情。


そしてジキルは…
有り得ない事を口ばしったのだった。



「……そのままで聞け。
…どうやら、ラスフォアに
付けられているらしい。」

そんな小さな小声に…
ラックスは舌打ちを鳴らす。


「何処だ。」

「周りの人間全員だ。
完全に包囲されている。」

ラックスの問いに
そう素早く答えるジキル。


ルアンはジキルの服を強く握り締めた。