“タッタッタッタ” 私は今日も走る。 なにもかも忘れたくて。 昨日先生が言った言葉。 そして、桃が言った言葉。 忘れたくて走る。 心地よい風のなか私は走る。 ふと、地面に目を向ける。 桜草には花がなくなっていた。 そして、青々しい葉っぱだけがあった。