「もちろん」 私は膝を折り、目線を亜里沙ちゃんのところまで下ろして答えた。 「やった!」 はしゃぐような声で喜んだ亜里沙ちゃんが愛しく思えた。 「ねぇ、こっち来て」 いきなり手を握られ、私は窓のところまで引っ張られる。 「見て、見て」 亜里沙ちゃんの部屋の窓からは裏庭が見渡せた。 正面玄関の方には植物の類や花が咲き誇っているのに、裏庭はサッカーグラウンドのような均一にカットされた芝生が緑の絨毯となって敷かれていた。