純子がなんて書いたのか知りたかった。

 けれど聞く勇気がない。


 昨日のうちにメールで打ち明けていればこんなことにはならなかったという反省で、私は純子の顔を直視できなくなっていた。


 休み時間の会話も相槌を打つだけで精一杯。


 帰りもバスにしようと言ってくれたのは純子のほうだ。


「遅刻のことは気にしなくていいよ。明日はいつもより20分早く家を出るね」

 別れ際の純子のひと言は私の目を潤ませた。

「ありが……とう」