『教えてア・ゲ・ル』 少女はゆっくりと顔をずらし、正面を向く。 「きゃぁ~」 私は腹の底から叫び声を張り上げた。 少女の顔は……左側がなかった。 なにかに潰されたように断面が醜く、赤黒い肉片をさらけ出している。 左腕もなく、頭から腰の部分にかけて体がえぐられている。 『ねぇ、私は醜い顔をこの鏡で見たくないの。だからお願い。お姉ちゃん、鏡を割って』 「いやぁ~」 私は絶叫して気を失った。 ★ ★ ★