「もう!ジュンは人が悪いなぁ~」 純子は手加減して首を絞められたり、背中を突かれたりして笑っていたが、私はあまり笑えなかった。 「本気にしないでね。ごめんね」 学校帰りのプラットホームで純子は謝ってくれたけど、さすがに今回の作り話は尾を引きそうだ。 現実に私は鏡をチラ見してから階段を上がった。 これから私は毎日鏡を気にしながら登下校しなければいけない。 朝とは違い下校中の私は口数が少なかった。