“自己犠牲なんて流行らないよ” 地下鉄に衝突する寸前の唖璃子ちゃんの言葉が、妙に耳に残っていた。 ミキは私のために……。 『友情』という遊びからはじまった私とミキの関係は本物の友情が存在するのかなと疑うこともあった。 ミキは柳沼家でお小遣い稼ぎしていたことを隠していた。 腹を割って話せる関係じゃないんだと落ち込んだ。 私も……だけど……。 でも、時間が経てばミキはきっと話してくれていたと思う。 少しでもミキのことを疑ってしまった自分が恥ずかしいし、情けない。