唖璃子ちゃんと純子の位置が入れ替わり、遠心力に耐え切れなくなった私の体はプラットホームから投げ出される。 振り飛ばされ、倒れた純子は私を見て届くはずのない手を伸ばす。 『自己犠牲なんて流行らないよ』 唖璃子ちゃんが寂しげに言葉を発した。 私は唖璃子ちゃんを抱き締めたまま走ってきた地下鉄とぶつかった。 ホワイトローズの髪飾りから花びらの形をした破片が……散った。