途方に暮れていると階段から見覚えのある人影が下りてくる。 「ジュン?!」 私は思わず声を上げた。 純子は私を見ると、階段の踏面で立ち止まる。 片手にはケータイ。 2人の距離は20メートルもなかったけれど、やけに遠く感じた。 「ジュンがあかりちゃんだったの?」 「ミキのほうこそあかりちゃんじゃないの?」 お互い尋ねあって不信感を振り払おうとした。