半信半疑ながらも婦人警官は黙って私たちの話に耳を傾けてくれた。


 それから担任の先生とお母さんが警察署にやってきて、簡単な状況説明を受けていた。


 明日も実況見分というものがあって、また柳沼家に連れて行かされるらしい。

 きっと細かい動きまで再現しないといけない。


 まだ事件の全貌を把握していないはずの担任の先生から「大変だったな」と声をかけられ、お母さんからは「心配させないで」と手荒く頭を撫でられた。


 純子には頭を撫でてくれる人はいない。


 警察の人が生活保護について担任の先生をまじえて説明していた。


 純子の負担が少しでも減ってくれたらいいのに……。