「じゃぁね、ミキ」
「バイバイ、純子」
互いに名前を呼び合い、純子と別れた。
築32年の1DKマンションに着いた私はため息をつく。
お母さんが帰ってくるまで一人ぼっち。
まだ夕日が差し込んでいる部屋が薄暗く感じた。
お母さんはスーパーでレジ打ちのバイト。
姉妹もいない。
家に帰ると平凡な学校生活がまるで夢の中の出来事みたいに感じる。
現実という私生活の波に引き込まれそうになる。
着替えて夕飯を作ることにした。
月、水、金が当番日。料理に没頭して寂しさを紛らわす。
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