お互い目が合うと回転をはじめ、徐々に速度を早めていく。


 洗濯物の気持ちが良くわかるくらい気分が悪くなってきて、純子が握る手の力に痛みを感じてきた私は諦めモード。


 数秒後に「あっ……」と声を上げたのは私。


「手が滑っちゃった」

 尻餅をついた純子が舌を出す。


「あっ、ごめん」

 『友情』の初勝利が信じられず、私は謝ってしまった。


「これから私たち友達になるのかならないのか決めてね」

 立ち上がった純子は私の答えを待つ。