けれど、亜里沙ちゃんのお世話を頼むためにわざわざホムペに宣伝してきて、雇ってから再び私を遠ざけるようなことをする意味があるのだろうか? 確かに少し変った環境で育っている亜里沙ちゃんの相手をするのは神経を使うけど、こっちが嫌がらせを受けるいわれはない。 私は平凡な高校生なんだから。 誘拐犯だって身代金を用意できない私をさらって後悔するはず。 貧乏でよかった。 私は冷蔵庫を開け、野菜炒めという簡単レシピを組み立てると、羊さんへの疑心をいったん忘れるために料理に取り掛かった。