私って弱いなとつくづく痛感した。 病気なのかな……。 悪夢を見る原因を自分に擦り付けることによって、恐怖感を払い除けようとした。 他に原因があるとすれば悪夢は現実だったということになってしまう。 なかなか体の震えは治まらない。 私はうずくまって泣いた。 体中の水分を吐き出すほどの涙を流したあと、私はケータイでこの世で一番頼れる人の声を聞くために電話した。 「もしもし……」