カワイイ娘のカ・ガ・ミ



 純子との関係は崩れなかったし、亜里沙ちゃんともうまくいきそうな予感はする。


 学校生活と小遣い稼ぎは両立しつつある……でも、なんか疲れた。


 幸せの反動なのかな。


 バスの揺れが体を優しくマッサージしてくれているようで、気持ちよくて欠伸が出てしまう。


 一瞬、辺りが暗くなり、車内に蛍光灯が点く。


 バスはトンネルを通過中。


 窓には鏡のように私の顔が映っていた。


 私は楽な体勢を取るために座席に身を沈めた。