待ち合わせ場所の交差点手前の角を曲がるとき、心臓はバクバク。 期待と不安が交互に脈を打つ。 角には電信柱と一時停止の標識があって、その2本の支柱の隙間から片目で覗くようにして交差点を見た。 視界に純子の姿を捉えたとき、安心という名の脱力感に襲われた。 あんなメールを送ったのに、どうしてそんなに優しいの? 私は純子に申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。 「おはよう」 私は笑顔で挨拶したつもりだけれど、きっと顔には影が走っていたんだと思う。 だって純子がいきなり謝ってくれたから。