一日で辞めるというのも無責任すぎるけど、後ろめたさを抱きながら亜里沙ちゃんと会うことはできない。 私が茶封筒を返そうとしたそのとき、亜里沙ちゃんが階段を下りてきた。 「ミキお姉ちゃ~ん」 私は後ろを向いて茶封筒を素早くカバンの中へ押し込む。 「どうしたの?」と、偽りの笑顔で尋ねる自分が怖かった。 「また来週の月曜日に来てくれるんでしょ?」 亜里沙ちゃんが手を合わせ、お祈りスタイルで訊いてくる。