「ねぇっ翔」 「あ???」 「今から沙羅と遊ぼうよっ」 昔は自分のこと、『沙羅』って 呼んでたっけな。 「今日は悪い・・・無理だわ」 「なんでっ??」 「出かける」 「沙羅も行くっ」 沙羅は一度言い出したら聞かない性格だった。 それは今も多少変わってないかも。 「墓参り・・・なのに??」 「あ・・・」 沙羅はそれから黙ってしまう。