俺はあのときからずっと 沙羅だけを見てきたんだ・・・ ---10年前 「翔っ」 俺の方に走ってくる小さい女の子。 それが沙羅だった。 今とは似つかないほど 背が低かったのを覚えてる。 「どうしたっ??」 「お母さんがねっ今日家に遊びにおいでって」 「分かった」 俺は沙羅の家にいつもと同じように 遊びに行く事になった。 これが俺の日課のようなもの。 もちろん、隼人も来るだろう。