気づかなかった・・・

もしかして可奈は

このことを知っていたから??

だからいろいろ私に内緒にしてた??

私は自分の鈍感さに

今更ながら後悔した。

「私は・・・えっと」

あたふたすると

「沙羅、好きだ」

そういって

私をゆっくり包み込む。

それはまるで

お母さんに抱きしめてもらうような

ホッとする感じだった。