結果から言えば
ほぼいつもの時間どうりに
彼と山崎さんが来て
無難にケーキやシャンパンで
お祝いする事ができた。


でも本当は
私が望んでいた事は
そんな事じゃなくて…

本当は
二人で過ごしたかったのに…




彼が誕生した日に恋人として、
優先的に一緒にいられるのは
私だけで…

その日に
私に時間を作ってくれたのは
私が恋人だっていう証明になる
わけで…


それが店だろうが
どこだろうが
違いないと思っていた。



逢えるだけで…
私が一番なんだって
思い込みたかっただけ、

なのかもしれない。

馬鹿な私は

ただ、ただ
何か証明のような物が欲しくて…

変化にすら気づいていなかった…


違う、


気づこうとしなかったんだ。