「X'mas…
やり直しが効くなら、
もう一度X'masから始めよう」

私から切り出した。

「今年のX'masに、もし雪が降ったら…
店に迎えに来て……」


『雪が…降らなかったら?』


少しの沈黙の後…
彼を真っ直ぐ見つめてこう言った。

「あなたを、諦める」

『おい、だって俺達本当はお互い愛し合ってるんだぜ!やっとお互い素直になれたのに…』

話を打ちきるように、被せた。
「私達が素直になったら傷付く人がいるんだよ!」

『だからって…』

「約束だよ……」

私があなたに最後に送る最高の笑顔。