あぁ、思えば・・・
私がお店に入った頃、
背中に薔薇の花束でも
しょってるんじゃないかってくらい
めっちゃゴージャスなキャバ嬢がいたんだけど…

いわゆる『NO.1』って奴。

マジ話で、

「お箸より重いもの持った事がない」

って、言うお嬢様育ちなワケで…

私みたいに
ごくごく普通のリーマン家庭に
生まれた人とは育ちが明らかに違う!
って、感じのキレイなお姉様。

連れて来るお客様も
TVドラマに出てくる お金持ちが
そのままやって来ましたッ!つぅ感じの

『ダンディ』な、オジサマばかりで…

住む世界が元々違う感じだった。

話なんて、最初から合うハズないのに
馬鹿店長は
何故か私に『NO.1』さんの
HELPばかりやらせて
正直、話続かなくてシンドカッタ…(笑

 でも、2ヶ月くらいたったら
『NO.1』さんが突然引退して、

気が付いた時には 
何故か私が『NO.1』だった。


最初は必死で仕事して
会話が続くようにとか…
色々考える事がいっぱいで、

頑張っても思う様にいかない事の方が多くて
絶望的な毎日と失敗ばかりだった…

なんでもこなせる
『NO.1』さんと違って、
空回りばかりする新人の私。



たまたま運よく
それが良かったらしく
1度席につけば
決まって次からは指名客になっていた。

 そういえば、
あの『NO.1』さん。

店にいる時、
私やお客さんには
31歳。
って、言ってたケド
店辞めた後、
馬鹿店長がポロっと
もらしてたなぁ~~…

「アイツは、39歳にしては
本当にスタイル抜群で良い女だったな♪♪」

ッテ、ゆーか。
『NO.1』さん!!!

本当に尊敬しますわ、私ってば…

8歳もサバよんだ根性。
そして、
それだけ綺麗でいられる女っぷり。
さらに、
8歳も下にタメの話を合わせられる
その情報力と口の上手さ。
ホント、あっぱれ。
 ・・・・でした。