それから何も考えず
ただボーッと授業をうけた。

そして授業もすべて終わり、
帰ろうとすると、


「翔君。」


自然と体が止まった。
そして後ろを見ると


あたしには今は見せない
翔の笑顔があった。
楽しそうに他の女の子と
話す翔。



ズキッ

胸が痛かった。


なんで?
なんでその子には
そんなに笑うの?
もうあたしには
その笑顔で話してくれないの?



涙が溢れてきて
あたしはその場を去った。