デートで寝るほど失礼じゃないから、なんて絋哉が拗ねる。

笑い合いながらページを捲っていく。

ランキングを見れば今度DVD借りて観たいね、なんて約束したりして。

普段雑誌をあまり見ないから見入ってた。


『あー、これ超観たい』


またページを捲って、絋哉が声を上げる。

視線を写真と見出しに定めて、認識した瞬間。


私は固まった。


『テレビで会見見てさ、気になってたんだ』


絋哉が楽しそうに声を上げたそこには、