「ちょっとお手洗い行ってくるね。」 綾ちゃんにそう言って、お手洗いに向かった。 もう11時… 私は、明日も学校があるので、もうそろそろ帰らないとな…と思い、お手洗いを出た。 外に出ると、誰かの歌声が聞こえた。 ……?…… 訳がわからなく、席に戻ると、綾ちゃんもその歌声にうっとりして聞いていた。 綾ちゃんの視線の先には、白いグランドピアノと、きれいな女の人がうたっている姿があった。