「……」
なんか会話が続かないなぁよしなんか話そう!

「「あのさぁ」」

「先にいいよ。」
と枢が、いった。

「お前さ、好きな奴とかいないわけ?」
「え〜いないよ〜」
私はあせりながらも答えた。
「じゃあさ…」
枢は立ち止った。

「枢?」
私も立ち止まり、枢を見た。

「…」
「俺と付き合ってみねぇ?」
枢は突然言った。

「・・・え!?」
私は枢が何を言ったのか、よく理解できなかった。

「だから、俺と付き合ってみねぇ?」
「枢と乙女?」
後ろから声がしたので振り返ると雅人兄さんと南がいた。
「雅人兄さんと南こそ2人でどうしたの?」
「なんか、南が知り合いと連絡とれんないらしくて、俺んちに泊まらせることにした。」
「そうゆうこと〜」
「いいな〜、私も雅人兄さんの家に泊まりたい〜、ダメ?」
「乙女が雅兄の家に泊まるなら、俺も一緒に泊まる!!」
と、枢も一緒に泊まると言い出した。
「あはは、いいよ。三人とも今日は、ゆっくりしていけ。」
雅人兄さんは、笑顔でそう言った。


荷物をとりに一度家に帰り雅人兄さんの家へ向かう途中、枢のことを思い出した…
「どうしよう…」

「乙女!!」
後ろから誰かの声がした。
「一緒に雅人兄さんの家に行こう!」
それは南だった。
「うん、いいよ…」

南が、私の異変に気付いて
「なんか元気ないぞ?なんかあったのか?」
と優しく聞いてくれた。

私は、話すことにした。
「実は、さっき枢にコクられたんだ…」


ズキンッ
急に心が傷んだ…
その時心から乙女が、好きなんだと思った。
自分でも乙女になんて言葉を返していいかわからなかった…


「俺さ、記憶ないじゃん?記憶をとりもどしたら、俺はお前に告白する!」
「え!?」

南はまっすぐと私をみつめていた。

その時の南の顔は一生わすれない。
「今は言えないけど、記憶取り戻したら、気持ちにこたえなくてもいいから、俺の告白聞いてくれ。」

ドキドキ。

「うん。」
私が返事をすると南は、まんべんの笑顔で笑った。
なんでだろう。雅人兄さんが好きなはずなのに自然に、「はい。」って言葉がでた。
そして、このドキドキ…
なんなんだろう。