「大切なものは…多分あります」
「多分?どんなものなの?」
「多分、ですよ。それが確定したわけではないんです」
「大切か大切でないか確定してないっておかしなことじゃない?大切なものは大切なもの。それ以上でも以下でもないと思うわ」
以上でも以下でもないっかぁ。
「そうなのかも知れませんけど、今はまだ人に言えるようなものじゃないと思うんです。でも…」
「でも?」
小宮先生の続きを促すような目を見て思い切って言葉に出した。
「でも…いつかは見て欲しいです。小宮先生に」
何が大切か言ってないのにこんなこと言うのはおかしいと思うけど、先生には見て欲しい、そう思ったんだ。
それを聞いた先生の反応が少し不安だったけど先生は優しい笑顔でにっこりと笑っていた。
「見せてくれるの楽しみに待ってるわ」
――――お母さん。
やっぱりあたしは先生にお母さんの姿を探してたんだ。
年が近いと言うわけではないけど記憶に残ってるお母さんと笑い方が似てるってだけで重ねてるだけ。
「多分?どんなものなの?」
「多分、ですよ。それが確定したわけではないんです」
「大切か大切でないか確定してないっておかしなことじゃない?大切なものは大切なもの。それ以上でも以下でもないと思うわ」
以上でも以下でもないっかぁ。
「そうなのかも知れませんけど、今はまだ人に言えるようなものじゃないと思うんです。でも…」
「でも?」
小宮先生の続きを促すような目を見て思い切って言葉に出した。
「でも…いつかは見て欲しいです。小宮先生に」
何が大切か言ってないのにこんなこと言うのはおかしいと思うけど、先生には見て欲しい、そう思ったんだ。
それを聞いた先生の反応が少し不安だったけど先生は優しい笑顔でにっこりと笑っていた。
「見せてくれるの楽しみに待ってるわ」
――――お母さん。
やっぱりあたしは先生にお母さんの姿を探してたんだ。
年が近いと言うわけではないけど記憶に残ってるお母さんと笑い方が似てるってだけで重ねてるだけ。


