「タケ兄!」
2人いる兄のうち4歳上の兄が昔と変わらない笑顔で車の横に立っている。
さっきまでの不安は波を引くように消えていき、自然と顔がほころぶ。
「よっ!元気だったか?」
「見ての通り!タケ兄も相変わらずそうだね」
「まぁな。高校どこ行くんだ?」
「東野高校」
「げっ、俺より頭いいところ行くのかよ」
嫌そうな顔するタケ兄を見て本心ではないことがわかっているのであたしは笑う。
ふとそこで助手席から出てきた人に目が行った。
茶髪で染めた髪がいかにも大学生って感じの人。
その人はあたしと目線が合うとニコリと笑った。
「こいつは大学の友達の丹羽陽生。ちょっと捺未に用があるんだってよ」
「やぁ」
あたしに用ってのが心当たりがなくて車からこっちに近寄ってくるタケ兄を知らず知らずのうちに凝視していた。
あたしの目線に気がついてタケ兄は何故かあたしから視線を外し頬を赤らめる。
「カッコイいからってそんなじろじろ見んなよ」
2人いる兄のうち4歳上の兄が昔と変わらない笑顔で車の横に立っている。
さっきまでの不安は波を引くように消えていき、自然と顔がほころぶ。
「よっ!元気だったか?」
「見ての通り!タケ兄も相変わらずそうだね」
「まぁな。高校どこ行くんだ?」
「東野高校」
「げっ、俺より頭いいところ行くのかよ」
嫌そうな顔するタケ兄を見て本心ではないことがわかっているのであたしは笑う。
ふとそこで助手席から出てきた人に目が行った。
茶髪で染めた髪がいかにも大学生って感じの人。
その人はあたしと目線が合うとニコリと笑った。
「こいつは大学の友達の丹羽陽生。ちょっと捺未に用があるんだってよ」
「やぁ」
あたしに用ってのが心当たりがなくて車からこっちに近寄ってくるタケ兄を知らず知らずのうちに凝視していた。
あたしの目線に気がついてタケ兄は何故かあたしから視線を外し頬を赤らめる。
「カッコイいからってそんなじろじろ見んなよ」


