SEASON

疑いの目でジンさんを見ていたらいきなり笑い出す千明にあたしは目線を向ける。

「千明なに?」

「ん?いや、捺未が敬語やなしにタメにするん大変やったなぁって思いだしてな。ジンのも大変やろうなぁ思うて」

そう、今はもう呼び捨てでタメで話してるけど最初はちゃんと『さん』付けて敬語で話してた。

それを陽生がおかしいって言い始めて敬語禁止になったんだっけ。

呼び止めるのに『さん』付けや敬語で言ったら完全無視されたから止む終えずこんな形になった。

さすがにあたしでも無視されるとへこむ。

「ま、出会って時間経っとらんし今からやればすぐ出来るよーなるわ」

他人事のように笑う千明。

いや、実際他人事なんだけどさ、話しといて無責任というかなんというか…あまりスッキリしない。

「年の差とか関係なし!てか捺未からみたら俺とかオッサンの部類の一歩手前だよな」

この話の最後の締めのようなジンさんの言葉にカジさんがポツリ。

「ジンでオッサンの一歩手前だったら俺はもうオッサンの仲間入りじゃねーか」

ふてくされ気味のヒゲをはやしたオジサン…じゃなくてお兄さんが一人。