言葉が出ないあたしをよそに陽生と"その人"はしゃべり続ける。
「久しぶりマスター。俺にしては珍しくちゃんと予約してただろ?」
「かっちゃんから聞いたわよー。お披露目なんですって嬉しそうな顔してたらしいじゃない」
「そりゃここでまた出来るんなら嬉しいよ」
「あらー、嬉しいこと言っちゃってぇ」
と、陽生曰わく『マスター』は陽生の肩を叩く。
ニューハーフなんてなま優しいものじゃなくて、正真正銘の……おかまだ。
正直……好印象は持てそうにない。
そんなあたしに『マスター』の目が止まり、一瞬瞳の輝きが増したと思った。
思わず後ずさりしたくなったがその前に『マスター』の手が伸びてきてあっ、と思ったときには『マスター』の硬い胸板に押し付けられていた。
「やーん、かわいーい!この子が新しい子?」
ぎゅう、っと押し付けられて…頬が痛い。
力も半端なくてちょっと、いやそこそこ全身が痛い。
誰か助けてよって思った時、体に巻きついていた力がふっ、と弱くなってその隙に腕を引っ張られてとん、と背中に何かが当たった。
「久しぶりマスター。俺にしては珍しくちゃんと予約してただろ?」
「かっちゃんから聞いたわよー。お披露目なんですって嬉しそうな顔してたらしいじゃない」
「そりゃここでまた出来るんなら嬉しいよ」
「あらー、嬉しいこと言っちゃってぇ」
と、陽生曰わく『マスター』は陽生の肩を叩く。
ニューハーフなんてなま優しいものじゃなくて、正真正銘の……おかまだ。
正直……好印象は持てそうにない。
そんなあたしに『マスター』の目が止まり、一瞬瞳の輝きが増したと思った。
思わず後ずさりしたくなったがその前に『マスター』の手が伸びてきてあっ、と思ったときには『マスター』の硬い胸板に押し付けられていた。
「やーん、かわいーい!この子が新しい子?」
ぎゅう、っと押し付けられて…頬が痛い。
力も半端なくてちょっと、いやそこそこ全身が痛い。
誰か助けてよって思った時、体に巻きついていた力がふっ、と弱くなってその隙に腕を引っ張られてとん、と背中に何かが当たった。


