そりゃさ、バンドに加わったからにはいつかはやるんだろうとは漠然と思ってたけど、こんなに早くって…。
それにまだまだ不安要素がいっぱいあるんだけど。
「何か言いたかったらその場で言っとけよ」
風幸の言葉に背中を押されてあたしは口を開いた。
「あのー、あたし技術的にもまだまだだと思うし人前ではもっての他なんで…」
「捺未は十分にうまいよ」
と笑顔で答える陽生。
うそーんと思いながら千明を見た。
「捺未は自分のこと過小評価しすぎや。もっと自分に自信もってええんちゃうか」
と笑顔で言われ、最後の砦(?)の風幸を見ると笑顔で頷かれるだけだった。
…あたしの周りには味方がいないと自覚した瞬間だった。
┼┼┼┼┼
土曜まであと3日。
その3日の間に学校が始まった。
初日は学力調査と言う名のテストがあり、それが終わればLHRで自己紹介などをした。
けどあたしは2日後のライブハウスが気がかりでそれどころではなかった。
それにまだまだ不安要素がいっぱいあるんだけど。
「何か言いたかったらその場で言っとけよ」
風幸の言葉に背中を押されてあたしは口を開いた。
「あのー、あたし技術的にもまだまだだと思うし人前ではもっての他なんで…」
「捺未は十分にうまいよ」
と笑顔で答える陽生。
うそーんと思いながら千明を見た。
「捺未は自分のこと過小評価しすぎや。もっと自分に自信もってええんちゃうか」
と笑顔で言われ、最後の砦(?)の風幸を見ると笑顔で頷かれるだけだった。
…あたしの周りには味方がいないと自覚した瞬間だった。
┼┼┼┼┼
土曜まであと3日。
その3日の間に学校が始まった。
初日は学力調査と言う名のテストがあり、それが終わればLHRで自己紹介などをした。
けどあたしは2日後のライブハウスが気がかりでそれどころではなかった。


