「わいは千明、赤羽千明いうもんや。見てのとーりベース担当、よろしゅーな」
「俺は鍵穴風幸。担当はドラム。困ったことがあればなんでも聞きにこいよ」
「は、はぁ…」
金髪に近い茶髪の人――――赤羽千明(アカバネチアキ)。
茶髪の人――――鍵穴風幸(カギアナフユキ)。
初対面の人どうしが集まるとよく見る光景、自己紹介。
そんなのはあたしだってわかる。
あたしが知りたいのはそういうことじゃなくて(いや、自己紹介は大切だけどさ)、さっきの話のこととかなのに…。
「んで、あんさんは?」
赤羽さんに指摘されそこで初めてまだ自分が自己紹介していないことに気づく。
自己紹介されたら自己紹介しかえす(?)のが常識だよね…。
「えっと…栗原捺未です」
「名前どない漢字使うて書くん?」
「あ…と、捺印の捺に未来の未です」
なんで漢字まで聞くんだろうと疑問に思いながら素直に答えた。
それを聞くと赤羽さんはブツブツと小声で何かを言い始めた。
あたし何かまずいことでも言ったかな。
普通に自己紹介して漢字教えただけなのに…。
「俺は鍵穴風幸。担当はドラム。困ったことがあればなんでも聞きにこいよ」
「は、はぁ…」
金髪に近い茶髪の人――――赤羽千明(アカバネチアキ)。
茶髪の人――――鍵穴風幸(カギアナフユキ)。
初対面の人どうしが集まるとよく見る光景、自己紹介。
そんなのはあたしだってわかる。
あたしが知りたいのはそういうことじゃなくて(いや、自己紹介は大切だけどさ)、さっきの話のこととかなのに…。
「んで、あんさんは?」
赤羽さんに指摘されそこで初めてまだ自分が自己紹介していないことに気づく。
自己紹介されたら自己紹介しかえす(?)のが常識だよね…。
「えっと…栗原捺未です」
「名前どない漢字使うて書くん?」
「あ…と、捺印の捺に未来の未です」
なんで漢字まで聞くんだろうと疑問に思いながら素直に答えた。
それを聞くと赤羽さんはブツブツと小声で何かを言い始めた。
あたし何かまずいことでも言ったかな。
普通に自己紹介して漢字教えただけなのに…。


