「あぁ……、馬鹿ヤロ――…」 「しっかりしろって」 フラフラをおぼつかない足取りで、家まで帰ろうとするものの、氷雨の助けなしでは無理らしい。 体を支えられる事に、少しの恥を感じながらも、夜空に光る満天の星を見上げた。 「星……きれいだな」 「ぶはっ…、どうしたんだよ幸太郎。お前、キャラ違うし」 肩から肩へ、笑いの震動が伝わってくる。 「うるせ――…」