今の生活に不満はないんやけど、

やっぱり寂しさはある。



ひとりで眠るのはやっぱり寂しい時もあるんや。



散歩かて、ひとりよりはふたりの方が楽しいし、

御飯かて、誰かと食べた方が楽しいし美味しいんや。



忘れとった『ぬくもり』みたいなもんを思い出してしまったんや。


亡くなった女房のぬくもり。



代わりやなく、

私は美知さんと新しい人生を歩んでみたいと思うようになった。



でも、美知さんの気持ちはわからへん。


美知さんは息子さん夫婦と一緒に暮らしてるし、かわいい孫もおる。


今の生活のままの方が幸せなんかもしれん。