†††

森の片隅で

あたしは初めて 恋をした


追われて越えた草むらで

目に飛び込んだのは無数の針


正直 ここで最後だと

目を閉じて 覚悟した


だけど


あたしに訪れたのは

夢のような優しい日々


夏の木漏れ日や

朝露光る森の中


いつだって

その身を盾に守ってくれた


その背中に

ほんの少し 恋をした


だけど


あたしたちは 違うから

未来の時間も

生き方も

やっぱり ホントは違うから


幸せ願って 決めた朝


永遠の別れが来る前に

森の温度をひき連れて


あなたの前から

消えていく


†††別れの理由
By.白ウサギ(F.ヤマアラシ)