真夏の白昼夢


食事の片付けを終えたナツキは、俺の居るソファーへとやって来た。

ちょこんと座ると、お気に入りのクッションを抱く。

その姿にまた頬が緩む。


「ねぇ、ナツキ」

「なぁに?」

「渡したい物があるんだ」


俺は傍らに忍ばせていたケースを差し出す。

受け取ったナツキは訝しげに見てる。


「開けてみて」


ゆっくりとナツキはケースを開ける。

中にあるのは青色の石のついたネックレスだ。

俺は胸の中で、ナツキの顔が喜びで満ちるのを期待していた。