「まぁアレだ、今度合コンでもセッティングしてやるから」 そう言って真島は俺の肩をバンバン叩いた。 「いや、いいよ」 「遠慮すんなよ。さぁて、仕事仕事」 ほんとに、今は合コンなんて行く気にならない。 それは浅野さんのことがショックだからという訳ではなさそうだけれど。 着々と仕事を終えて、俺は家へと向かう。 足取りは若干のためらいを含む。 まだナツキは居るのだろうか。 居たら居たで、俺はどんな態度を取れば良いのだろうか。 マンションが次第に近付いてくる。